長く勤めることと、転職を繰り返すこと。どっちが良い悪いではなく、どっちも考え方次第で良くなります!

2017年1月10日

「転職を繰り返す」
なんだかネガティブな響きだと思いませんか?

実際に「転職を繰り返す」で検索したところ、ヒットしたサイトのほとんどは、

「転職を繰り返す人の特徴とその改善方法」
「転職を繰り返さないための方法」

などというものばかりです。

たしかに「なんとなく飽きたから」とか、本当に軽い気持ちで職を転々としている人は、直した方がいいかもしれません。
しかし、ただ単に職歴が多い(転職をたくさんしてる)から、というだけでネガティブな印象を持つのはおかしいと思います。

例えばあなたが面接官で、36歳の男性を2人面接するとします。
限られた時間の中で、ある程度聞かなければいけないことも決まっています。

片方は初の転職。つまり前職は勤続14年とかです。
もう片方は10回目の転職です。

確かにこの条件“だけ”を比べれば、普通は前者を採用するでしょう。

しかし面接官であるあなたは人間です。機械ではありません。
履歴書という紙だけでわかることだけを参考にするだけではなく、会って話すという、実際にやらなければわからないことも大いに参考にするはずです。

なのでこれを読んでいるあなたが仮に職歴が多かったとしても、それだけでそこまで深刻に考えたり卑屈になる必要はないということです。

私も、たくさんの転職を経験してきました。列挙すると、

土木作業員、ビザの配達、コンビニ、プログラマ、広告営業、保険営業、パン屋さん、携帯ショップの店員、居酒屋、何かの発表会のサクラ、年賀状の印刷、保育園…

などなど、色々してきました。
改めて並べると、思ったより多いですねw
ちなみにこれらの中にはバイトや派遣もありますし、正社員もあります。

これら経験してきたことを、そのときそのときの職場の人との雑談の中で「前に◯◯してたときあったんですけど云々」と普通に話しますし、それで何かネガティブなことをいわれたことはないです。
「◯◯してた」が4回目か5回目になると、「色んなことしてるんですね!」とかいわれたりはしますけどね。ネガティブな言い方ではなく。

転職を繰り返すことは、悪い面ばかりではありません。
実際に、キャリアアップや、自分の天職を探して、明確な目的を持って転職している人はたくさんいるでしょう。

たとえ明確な目的がなくとも、次の職が決まっていなくとも、本当にどうしても合わない職場や、いわゆるブラック企業などからは早く転職(脱出)すべきですし、それこそ身体を壊してしまってからでは遅いのです。

身体を壊してしまうほど、その会社に勤め続けてしまうのも、「転職=悪」という思想の大きな弊害だと思います。


逆に「長く同じ会社に勤めるべき」という思想にも、悪い面はあるのです。

一昔前のような、年功序列で終身雇用で、「会社に忠誠心を持って、長く勤め上げてこそ一人前」みたいな考えは現代の日本にはマッチしない部分もかなり出てきたと思います。
本当に危険なのは、長く居続けることが目的になってしまうことです。
本人は意識しなくとも、実はそういう人って意外と多いんじゃないでしょうか?。

上に書いた「一昔前」だったら、居続けてさえいれば大丈夫と思って、本当に大丈夫だったかもしれませんが、現代社会ではどうでしょうか?

あなたの勤めている会社は、あなたが定年を迎えるまで存続しているでしょうか?
100年以上続いているような「老舗」と呼ばれる会社も、普通に倒産する時代です。

同じ会社に長く勤める理由が、個人のキャリアアップのためであれば問題はないのですが、そうでないときは要注意です。

会社から課される課題やノルマをこなすだけでは、いざ土台(会社)がなくなったとき、つぶしがきかない(他の会社で経験が生かせない)ことが多いんです。

「個人のキャリアアップ→会社の収益もアップ」という流れは容易に想像できますが、反対に「会社の収益アップ→個人のキャリアもアップ」というのはありませんよね?

個人のキャリア、言い換えれば自分の市場価値を意識するのとしないのとでは、10年後に大きな差が付きます。

つまり転職を沢山した側からいうと、「長くいりゃ良いってもんじゃねーぞ!」ってことがいいたかったんです。

私自身、転職を何度も経験してきて、反省する点も少しありますが、後悔は一切してません。
自分が選んでしたことだし、過去のことだし、っていう開き直りみたいな感じですけどねw

これを読んでくれたあなたも、過去のことを考えてもしょうがないので、とにかく行動してみてはどうでしょうか?
「案ずるより産むが易し」「迷わず行けよ、行けばわかるさ」っていいますしね!


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