平成29年は酉年!というわけで、干支と五行、十干十二支、六十干支、について

2017年1月9日

原ちゃんです!

さて、今年の干支は酉年なんですけれども、この酉年、つまり干支(えと)は割とみなさんご存じだと思います。
では五行(ごぎょう)とは?十干(じっかん)とは?六十干支(ろくじっかんし)とは?って話をしてみたいと思います。

これらは数年前に単純に興味が出て、個人で調べただけの知識ですので、それほど大したものではありませんが、日本人なら知っておいて損はないと思います。

まずみなさんおなじみの十二支、または干支ですけれども、

普通に書くと、
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

これの読みは、
ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い

で、わかりやすく普通の動物名で表記すると、
鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊・猿・鳥・犬・猪

となります。

なぜこれらの動物になったのか、またなぜのこの順番なのか。有名な童話ですと、神様が大晦日に動物たちを集めて「1月1日の朝(元旦)、私に挨拶に来なさい。12番までの動物には、その順番で年の神様にしてあげる。」といわれ、これらの動物がこの順番で神様の家の門をくぐったから、という話になっていますね。
この話を聞いた動物の中に猫もいたのですが、いつ挨拶に行くか忘れた猫が、ネズミに聞いたところ「1月2日だよ。チュウチュウ」とウソを教えられ、十二支には入れなかったというお話です。

さてこの十二支に深く関係するものとして、五行・十干があります。

まず五行とは、

木・火・土・金・水
(もく・か・ど・ごん・すい、と読みます)

で表されます。

そして十干とは、

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き、と読みます)

のことです。甲乙丙丁あたりまでは住所でもよく見かけますね。

さて、先に出た五行それぞれに陰陽(いんよう、おんみょう)を割り当てます。
日本では「陽」は兄(え)、「陰」は弟(と)といって、この兄弟(えと)が干支を“えと”と読む由来になっています。

木火土金水、それぞれ順番に兄、弟と割り当てると、

木の兄(甲、きのえ)
木の弟(乙、きのと)
火の兄(丙、ひのえ)
火の弟(丁、ひのと)
土の兄(戊、つちのえ)
土の弟(己、つちのと)
金の兄(庚、かのえ)
金の弟(辛、かのと)
水の兄(壬、みずのえ)
水の弟(癸、みずのと)

となります。


さてこれで十二支と十干が出そろいました。
これらを順番に組み合わせると、

甲子(きのえね)
乙丑(きのとうし)
丙寅(ひのえとら)
丁卯(ひのとう)

と続いていきます。
12のグループと、10のグループでこのように順番に数えていくと、12と10の最小公倍数である、60個目にしてひと回り(甲子に戻る)となります。
この60で還(かえ)る、というところから、60歳の還暦(かんれき)が来ています。

ちなみに夏の選抜高校野球で盛り上がる「甲子園」は甲子(きのえね、こうし)の年に作られたので、こう名付けられました。

さらにみなさん知っている丙午(ひのえうま)。若い人は知らないかも?
江戸時代に丙午の年の生まれのお七という女性が「火災が起これば愛しいあの人に会える」と、なんでそう思ったのかわかりませんけど江戸の町に放火したという事件があり、それから丙午生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める、夫を食い殺す、という話になったのが由来です。
(注:この由来はなんの根拠もないそうです。超古い都市伝説みたいなものでしょうかね。)

この迷信は結構根が深かったようで、前の丙午の年、1966年(昭和41年)の出生率を調べますと、1.58となっています。その前年が2.14、逆に翌年は2.23です。
パーセンテージで表すと、前年より25%も低い計算になります。
この年だけ異様に低いのがおわかりいただけるでしょうか。

なお、そのまた前の丙午の年はそこまで極端には変わらなかったようで、1966年のそれは、マスコミなどでさんざん取り上げられたのが主な原因といわれています。

ちなみに次の丙午は2026年、9年後です。
さすがにそこまで信じ込む人はいないと思いますが、例えば夫婦として子供が欲しいとしても、1年遅らせても問題がないのであれば、念のため避けてしまう気持ちも少しわかります。


さて、以上のような深そうでそれほど深くない知識。
例えばアナタの職場で干支の話なんかになったときに、ほんの少しこの話を加えると、知識に深みが出た感じになるでしょう。
実際私も以前職場でこの話を出したところ、「若いのによく知ってるね!」と感心されました。

私が調べたのは単純に興味があったからですので、これを読んでいただいたアナタももし興味が出たようでしたら、ご自身でも調べてみてください。
結構おもしろいですよ!


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