「節分の豆まき」を五行思想で読み解くとおもしろい!

2017年2月14日

原ちゃんです!鬼はそと!

これを書いている現在は節分の豆まきが終わったばかりという時期ですが、前から書きたかった五行思想について、節分をからめると本当におもしろい(と思った)ので書きたいと思います。
以前にも五行を含め、十二支・十干・六十干支について書きましたので、良かったらそちらも参考にどうぞ。

リンク:
平成29年は酉年!というわけで、干支と五行、十干十二支、六十干支、について

五行とはなんぞ?

五行思想(ごぎょうしそう)または五行説(ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想。万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説である。
また、5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが根底に存在する。

Wikipedia「五行思想」冒頭より引用

いきなりウィキを引用しましたが、これよりうまい説明が思いつかなかったのでご容赦ください。

「木火土金水」
これは(もく・か・ど・ごん・すい)と読みます。

「五行占い」って聞いたことありますか?
やったことのある人は知ってますよね。
生年月日で「あなたは『火』の性質ももつ人です」とか出て、相性の良い人、悪い人などが占えるものです。
やってみるとけっこう面白いですよ!
「五行占い」で検索すればすぐ出てきます。

相生・相剋・比和

さて「五行」で「相性」といえば!
「相生・相剋・比和(そうせい・そうこく・ひわ)」の話の出番です。
まずは下の図を見てください。

相生相剋

五行の5つの要素は、それぞれが他の要素を「助ける・促進する」関係(相生の関係)と、「阻害する・滅ぼす」関係(相剋の関係)に分けられます。
図の緑色の矢印が相生を、オレンジ色の矢印が相剋を表します。

相生関係の5つは、それぞれを創ったり盛り上げる関係です。

  • 木生火(もくしょうか) 木は燃えて火を生む
  • 火生土(かしょうど) 燃えたあとの灰は土に還り、土の養分となる
  • 土生金(どしょうごん) 土の養分が凝縮し金(鉱物)となる
  • 金生水(ごんしょうすい) 金は冷えて水を生む(結露など)
  • 水生木(すいしょうもく) 水は木を育てる

まさに循環していますね。
そして相剋関係の5つは、それぞれを抑制する関係です。

  • 木剋土(もっこくど) 木の根は土を割って伸び、土を痩せさせる
  • 土剋水(どこくすい) 土は水を濁す、また水をせき止める
  • 水剋火(すいこくか) 水は火を消し止める
  • 火剋金(かこくごん) 火は金属を溶かす
  • 金剋木(ごんこくもく) 金属は木を切り落とす(斧など)

この相剋の関係を見て思い出したのが、「うしおととら」の流にいちゃんですね!
とらの放った雷に対し、手に持った錫杖で「金剋木!金気を以って雷を剋す!」ってありましたよね!

でもなぜ雷が木気なんでしょう?
おそらくは木に雷が落ちて火気を生ずるからかな?と思いますけど。(木生火の関係)

あとたしか、うしおの父ちゃんの紫暮が何人かの法僧と闘ってるときに「土剋水!」ってなんか技みたいなのやってたような…。
うろ覚えなので間違ってたらすみません。

「比和」はそれぞれ同じ気が重なるとお互いが促進されるという関係です。
ただし良いものはより良く、悪いものはより悪くなるという意味ですが…。

節分の豆まきを五行思想で読み解く

さて、冒頭に書いた豆まきと五行の関係です。

五行のうちの一つ「金気」は、鉱物だけでなく、鬼や疫病をも表すものです。
そして、豆って固いですよね。豆も金気に属します。

さて、少し話は逸れますが、そもそも節分とは「季『節』を『分』ける」という意味で、季節の変わり目を表します。
2月3日は二十四節気の「立春」の前日です。そして立夏、立秋、立冬の前日も節分となるわけです。
ただここでいう節分は、冬から春にかけての節分をいいます。

春は芽吹きの季節。芽吹きはもちろん「木気」です。
金剋木の関係から、木気を妨げる金気は追い払っておきたいですよね。
また季節の変わり目は病気(金気)を患いやすくなります。

そこで火剋金です。金気を剋すのは火気です。
豆(金気)を火(火気)で煎って、金気を抑制するわけです。
これを「鬼はそとー!」と戸外へぶん投げて追い払います。

もし生の豆を投げてしまうと、その豆が育ってしまいます(金気が大きくなる)。
しかし煎った豆は芽吹くことはありません。
それどころか土の栄養になります。火生土ですね。

そしてこれは五行とは別かも知れませんけど、豆は「畑の肉」といわれるほど、栄養価の高い食物です。これを数え年の数だけ食べて、無病息災を祈願するんですね。


いかがですか!?
何気なくやっていた節分の豆まきも、五行思想をちょっとかじっただけでも、グッとおもしろくなりませんか?
こういう民俗学的なことって、本当に少し勉強するだけでも、「ああ!アレってそういうことだったのか!」という発見があります。
昔の日本が、いかに古代中国の文化に影響を受けていたのかがわかったりして、今度は古代中国のことを調べ出したり、本当にキリがありませんけどね(^^;ゞ

おまけ 家族で五行占いやってみた

五行占いは、下記サイトでやってみました。

リンク:
占い007 – 五行占い

わたくしこと原ちゃんは「火」でした。火の気を持つ人の基本的な性格を見ると、何かけっこう当たってるかも…。
相性の良いのは「土」と「木」。
逆に悪いのは「水」と「金」、で…

デメ子ちゃん(妻)は「水」でした…。
まあ正直これは予想できましたけどね!
まさに「水剋火」です。いつも私をショボーンとさせてくれます。

次にチリ(長女)は「火」でした。これまた予想通り!
私とチリはすごく仲良しです。しょっちゅう二人で出掛けます。
チリも家族の中で私を一番好いてくれてます(自慢)。
逆にデメ子ちゃんとはしょっちゅうぶつかってます。
デメ子ちゃんがチリを叱っているときなんか、私からすれば「そんなにゲンナリする言い方しなくてもいいのに…」とか思っちゃいます。
慰め役はほとんど私です。
あと比和の「悪いことはより悪く」とあるように、チリと私と二人で悪乗りしてるとすごく盛り上がります!
そしてそのあとデメ子ちゃんからのタイダルウェイブを喰らいます。

ボウ(長男)は「土」でした。基本性格が怖いほど当たってる。
相性の良いのは「火」と「金」、悪いのは「水」と「木」とな。

ミイ(次女)もやろうとしましたが、このサイトでは平成25年生まれまでしか選べず、できませんでした。

なんか、みんなデメ子ちゃん(水)と相性悪い…。
ボウ(土)とはいつも仲良くやってるんだけどな。土剋水だけど。
まあ言ったらショック受けるかもしんないから、だまっとこ。


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