クレジットカード裏面のサイン、する?しない?漢字?ローマ字?

2017年1月29日

突然ですが、あなたはクレジットカード持ってますか?
持っている場合、裏面にサインしてますか?
そのサインは漢字ですか?ローマ字ですか?

国内のクレジットカード保有率は約84%だそうです。
実に8割以上の人が持ってるんですね。
私の周りでもカードを持ってない人はあまり見たことがありません。

さて、クレジットカードを発行し、あなたの家に届いた際、一番最初にすべきことがカード裏面へのサインです。
しかし、ネットでいろいろ調べてみたところ、小売店の店員さんの話もあったりしておもしろかったんですが、話によるとカードにサインしていない人が結構多いとのこと。

しない人はなぜしないのでしょうか?しない人にはちゃんとした(?)理由があるようです。
その理由を調べてみたので、いくつか代表的なものを紹介します。

理由その1 カードを落としたとき、筆跡を真似されて悪用されるから

とてももっともらしい理由です。しかしアウトです!
たしかに悪い人がクレジットカードを拾ったら、筆跡の真似を必死こいて練習して買い物で使ってしまうかも知れません。
では逆に、サインをしていないカードを拾った場合はどうするでしょうか?

表面の所有者の表記を見て、ローマ字でなり適当な漢字なりをあてて、悪い人自身がカードにサインできてしまいます。
そのカードを持ってお店に行き、買い物をした悪い人は、堂々とそのサインを書きます。
筆跡の練習なんてしなくても、筆跡はカンペキです!

単純に、どっちの方が不正使用のハードルが低いかといえば、圧倒的にサインをしていないカードの方なのは明白です。

理由その2 サインしてなくても使えるから

論外です!
まあこれはお店が悪いんですけどね。

クレジットカード決済を扱ってるお店側のルールとしては、お客さんにサインしてもらったあと、カードのサインと見比べて本人確認をすることになっていますが、それをしないお店は本当に多いです。
しないどころか、サインする前にカードを返してくれるお店もいっぱいありますからね。
カード見ながらサインできてまうやんけ!って話です。

理由その3 家族で一枚のカードを共有してるから

超!論外です!
ポイントカードか何かと間違ってませんか?
いや最近はポイントカードでも本人じゃないとダメとかありますからね。

当たり前ですが、クレジットカードは本人しか使えません。
おとなしく家族カードを発行してもらってください。

紛失、盗難補償の対象外になってしまうおそれが

どんな理由であれ、カードにサインをしないでいることは、自分の首を絞めることになります。
クレジットカードには、カードが紛失や盗難などによって、他人に不正使用されてしまったときに使える補償が付いてます。
仮にカードを使われてしまっても、その買い物代金はその保険で賄ってもらえる仕組みになっています。

しかし、カードにサインをしないまま盗難に遭い不正使用されてしまった場合、この保険が適用されないおそれがあります。
なぜなら「サインをしないでおいた」という行為が、「不正使用を助長した行為」と見なされてしまうからです。

なので上に書いた「理由その1」は、筆跡を真似されて使われちゃった場合は保険が効くけど、サイン無かったら自腹になってしまうかも知れないってことです。

サインをしないクレジットカードを持ち歩くなんて、札束を入れた財布を持ち歩くようなものです!(しかも会計の時にその札束を出す)
サインは必ずしましょう。

…と、ここまでいってもサインをしない人っているんです。曰く、

「ネット通販専用だから、サイン意味ないし、持ち歩かないし」

いやいやいやいや!空き巣とか強盗とかどうすんのって話ですよ!
もうちょっとこう…、想像力を働かせましょうよ!


では、サインをするとして、漢字?ローマ字?どうやって書けば良いのでしょうか?
これに関しては漢字派とローマ字派と別れるんですが、サインの意味から整理していきましょう。

まず、サインとはなんなのかを考えよう

「サイン」
英語で書くと「sign」
日本語で書くと「署名」

どれもサイン自体の目的は一緒で、「本人確認のためのもの」です。
つまり本人が「これは私の書いたものですよ」といえるものであればなんでもいいんです。
そしてサインを“する”目的は、「この契約でオッケーよ」という意思表示です。
(コンビニでの買い物も、一応は立派な「売買契約」です)

要するにサインで書く「字」は、漢字でもローマ字でもひらがなでもカタカナでも、アラビア文字でもくさび形文字(?)でもいいんです。
もっといえば、フルネームでなくてもいいです。苗字だけでも、下の名前だけでもいいですし、イニシャルでもオッケーです。

極端にいえば鈴木さんが「田中」っていうサインを使ってもいいんです。
もっと極端にいえば、なんと顔文字でもオッケーです!

…でもこれらはやめてください。絶対にオススメしませんw

ルール上は良くても、カードを使う先々でトラブルに見舞われること山の如しです。
「おうごんのつめ」を持ち歩くようなものです。

どれでもいいなら、より安全なものがいい

ではどれがセキュリティ上で一番安全なのか?
基準は、いかに真似されにくいか、です。

漢字派の人がよくいうのが、「海外で使ったとき漢字の方が真似されにくい」という理由。
それでは英語圏の人は全部アウトじゃないですか…。

安全という基準では、ローマ字派の方に軍配が上がります。ただし「筆記体だったら」という条件付きですが。

「真似されにくい」という観点からいくと、ローマ字の筆記体がベストといわれています。
どの字も本人の癖はもちろん出ますが、その癖が一番強く出るのが筆記体だそうです。

書きやすさ、トラブルに遭わないことも重要

しかし字を選ぶ基準は「安全」一つではありません。
「書きやすさ」や「トラブルの遭遇率」も重要です。

おそらく日本人のカードのサインで一番多いのが漢字でフルネームだと思いますけど、これって書くのに時間掛かりませんか?
書きやすさではこれはちょっと避けたいところですね。
ひらがなで苗字だけとかにすれば早く書くことができます。

また「近所の商店で筆記体でサインするの恥ずかしい…///」という意見もあります。
わかる気がしますw これでは書きにくいサインということになってしまいますね。

また海外での話になりますが、カードのサインはパスポートと同じにした方が良いという話も聞きます。
これもトラブルを避けるためには参考にしてもいい意見です。
まあ海外なんて滅多に行きませんけど。

結論は?

まず、クレジットカード裏面のサインは必ずしましょう!
サインしてない状態で悪用されたら、本当にシャレになりませんよ!

そして字体ですが、私のオススメは「ひらがな」です。
ひらがなをちょっと崩してサイン風味に仕上げましょう。
これが上記の基準の上で、攻守のバランスが一番取れていると思います。
フルネームか苗字か下の名前かは、お好みでどうぞ。

ネットで拾った話ですが、ある人がカードを使う際、ローマ字で書いたところ、店員から「サインはフルネームで漢字でお願いします!」とブチ切れられたそうです。
こんな店員さんもいますし、上にも書きましたがサインがされていないカードでも通してしまったり、サインする前にカードを返してしまう店員さんもいます。

カードを扱うお店側の認識も、もう少ししっかりして欲しいなあ…と思います。


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