日本人はなぜ「三(3)」という数字を好むのか?私は奇数より偶数が好きなんだけど…

2017年1月12日

「世界三大料理」「日本三大夜桜」「日本三大花火」「御三家」「三種の神器」「駆けつけ三杯」

日本人は「三」という数字を好みます。
なんとなーく好んで使っていますが、それにはちゃんと理由があったのです。

日本は昔から、中国の文化を消化吸収して日本の文化としてきた歴史があります。(文化を盗んだという意味ではなく)
陰陽思想もその一つ。

陰陽思想において、奇数を陽数、偶数を陰数とし、陽数が縁起のいい数字で陰数は縁起の悪い数字とされていました。
そして「一」は物事の始まりを表す神聖な数字で、次の奇数である「三」が区切りがいいし縁起もいいしでと好まれました。
それ以上の「五」とか「七」だとちょっと多いですしね。

その影響で日本でも「三」が好まれるようになりました。

その他の理由として、
三という数字は「調和」を表すもので、二や四などの偶数では割り切れてしまうことから対立を生む。かといって五では多い。
三つは「満つ」「充つ」に通じ、縁起が良い。
一で点、二で線、三で初めて面となり、全て揃うから。
など諸説あります。

ではどのように好まれてきたのか。

京都に蓮華王院の本堂である国宝、「三十三間堂」がありますね。

まず建物の長さが33間あって…ってこれは間違い!
この「間」は長さを表すものではありません!
ちなみに三十三間堂の長さは約120m、1間は約182cm、182cm×33=約60mですので全然違いますね。

「三十三間堂」という名前は、堂内陣の柱間が33もあるということに由来します。
つまりこの建物を東から見たとき、柱と柱の間の空間が33あるということです。

なぜ33なのか?観音菩薩が33種類の姿に身を変えて人を救うという信仰から来ています。

そして東京タワー。
完成したのが昭和33年で、高さは333m、総工費は約30億円(ちょっとこじつけ?)です。
平成3年3月3日には「3」が並ぶことから様々な記念イベントが開催されました。
東京タワーができる頃の日本を舞台にした映画も「三」丁目の夕日、でしたね。

建物だけにはとどまりません。
昔からある諺(ことわざ)にも「三」が多く使われています。

「三つ子の魂百まで」「早起きは三文の徳」「仏の顔も三度まで」「三度目の正直」「石の上にも三年」「三人寄らば文殊の知恵」
挙げれば切りがありません。

また上で書いたとおり、三に限らず奇数が縁起が良いとされていることが、文化的に根付いているのがよくわかるものとしては、
「三三九度」「三三七拍子」「五七五」などがありますね。

他にも◯◯三昧とかいいますし、三面記事とか三日坊主とか…。
サッカー日本代表のエンブレムに描かれている「八咫烏(ヤタガラス)」の足も三本ですね。
あ、全然関係ないけど、八咫烏って古くから神鳥として祭られてますが、肉眼で見ると死ぬという説を聞いたことがあります。
本当に全然関係ないですね。


しかしタイトルにも書いたとおり、私は奇数より偶数が好きなんです。
「偶数は割り切れるから良くない」のではなく「割り切れるからスッキリ!」って思っちゃいます。

私のうちのテレビの音量は、数値で表される奴なんですが、奇数にあわせることはまずにありません。
小さくするときは2つ下げ、大きくするときは2つ上げます。

私はiPhoneを使っていますが、その音量も消音から偶数個目にしています。

お風呂の温度は40℃か42℃です。41℃にはしたくありません。42℃熱いけど。

逆に何か、奇数を好んで使ってるものってあったかしら…と考えても、何も浮かんできません。

でも私のまわりの人に、例えばテレビの音量の話をすると「わかるわかるー!」っていう人が多いです。

なんでしょうこれは。
まあただの好みなんでしょうけどね!


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